鍼灸は古代中国~日本で3000年以上前から続く歴史があり、古くから人のみならず馬などの動物にも鍼灸での治療が行われていました。現代では欧米でも効果が認められ、特に医療費の高いアメリカでは保険会社が保険加入者に鍼灸での治療を提案するほどに認知度と効果を上げています。

適用範囲は広く、頸・腰の疾患(椎間板ヘルニア、痛み、痺れ)、膝関節痛などだけでなく、恒常性の柱である自律神経を整えることから、様々な疾病や違和感があるが西洋医学では診断名のつかない症状を改善することが期待できます。

また、若い時に比べて動作が緩慢になった、なんとなく姿勢や歩行がつらそうなどの単なる老化現象と思われている状態を改善することができます。

鍼を打つのは痛くないか?と不安になられる方もいらっしゃるかもしれませんが、使用する鍼は注射針よりもずっと細く、動物の皮膚と筋肉の構造上痛みはほとんど感じないものです。

使用する鍼は、ステンレス製の使い捨てです。人で使用される鍼と同じです。長さが色々あり、動物の身体の大きさに合わせて使い分けます。


飼い主さんに付き添ってもらいながら、症状に合わせた経穴に15分ほど置鍼して、その間に低周波とを流します。